[2005.03.30]
  あしたの発明のために


 ▼MIT invents computer that runs away(The Register)【英語】
  http://www.theregister.co.uk/2005/03/28/mit_clocky/


 金は天下のまわりものと云うが,まわってこないところからあしたが生み出されてくることは多い。ネットワーク上をみていると,ひしひしとそれを感じることもあったりする。それは,どこかおかしく,なにか変化が必要なはずだ,が。

quote:ウインドウズのツールバーやマックOS Xのデスクトップのドライブアイコンも逃げていくことがあるが,車輪のある目覚まし時計のクロッキーは,はるか遠くに逃げていってしまう。しかもいつも異なる場所に移動してしまい,さらに70年代の喜劇チックになるようにみつけにくい色になっている。クロッキーはマサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボで開発された製品で,作成者は毎朝足の指先に噛みつく子猫によって発想を得たと述べている。

 画像をみても,????? という物体でなんのことやらと云う感じだったりするが,目覚まし時計だそうだ。どこにボタンがあるのかもわからないけど,アラームが鳴って止めるためにボタンを押すと,勝手にどっかに走っていってまたアラームを鳴らす。二度寝なんてしてられず,どぉしても追いかけていって止める必要があるらしい。記事にあるが,どこに行くかわからない,目立たない外観である(?),と云うことで究極の目覚まし時計,らしい。

 おおむね,研究室で行われていることなんて,ほとんどが普通の人には興味をそそられることもない,役に立たないことばかり,と云うのは確かにその通りかもしれない。そしてその役に立たないことをやり続けるにもお金が必要なんだけど,お金はどこからもわいて出てこない。まったく社会の害悪にしかならないような人がお金をたくさん持っていることもあって,世の中はうまくいかないものだ。クロッキーはそんな役に立たない研究室から出てきた,役に立つような気もするもののひとつだ(本当に役に立つかはわからないが)。実を結んで欲しいもの,かも。

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